リューンの奇跡に酔わせてよ

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やって来ました!!念願のリューン!!!

6/20(木)18:30公演。
全体も見易く距離もほどほどに近い7列目。


一度しか来れない分この舞台の全てを吸収しようと思い、まばたきしない覚悟で

リューンを、

リューン・フローを、

感じてきました。





なので今日は!!!!

一介の藤原担に、リューンの感想を語らせてください。
独断と偏見にまみれた考察付きです。


始めるよ~~!!!!!!




初めに、「リューン」という舞台に対するところから。



そもそも、舞台などの作品には多かれ少なかれ「伝えたいもの」があると思っています。



例えば、先日涙の最終回を迎えた「俺のスカート、どこ行った」。



私は田中先生がドタイプだったんですが、もちろんこの作品にもテーマがあって。



一見シンプルに見える学園ドラマのなかにもLGBTへの理解や性に対する偏見といったメッセージが根幹にあったように思います。


直接的な台詞があった訳ではないけれど、いまいちど「性」に向き合う姿勢の在り方を考えさせられるドラマでした。




では、リューンの根本となるものとはなんなのか。 



パンフレットで、この作品の脚本を担当されている篠原久美子さんはこのように話されています。




「守るはずの剣が罪のない人々や子ども達を傷つけ殺し、その剣を止めるための剣がそれを繰り返し、世界は遠吠えの声に満ちています。

(中略)

剣を持つリューンも歌うリューンも現実にいる世界なら、せめて、ルトフの里のおとなでありたい……。
これは、そんな願いから生まれた作品です。
調和の歌が、届きますように……。」 



なるほど、この作品のテーマはやはり『調和』なのか。



確かに作中では、ダイレクトにこのテーマについて考えさせられる場面が在ったような。


裏切り、友情、仲間、戦争、殺し、そして愛。



残酷なシーンも多かったけれど、それでもこの舞台がどこか優しい雰囲気で満ちていたのは、



作品を作り上げる人々の想いが
自然に私たちの心の中へ入ってきていたからなのかな、なんて思います。





「悲しい物語ではあるが、そこにはもちろん希望もあり、捉えようによっては夢すらある。
ますます世界は分断されてきている。「リューン」という言葉がなにかそういう時代への魔法のような役割を果たせたらなお嬉しい」
(ウォーリー木下さんへのインタビューより引用)





あぁ、これが本当の「リューンの魔法」なんだ。




リューンの魔法にかけられたのは、私たちだったんだ。
 


リューンはただのファンタジーじゃないんだよって、

今を生きる現代人が本当にすべきことを問うているんだよって、

今ならそんな風に解釈できると思いませんか。






本当に素敵で、大切に大切にしたい作品でした。
ありがとう。







…………で、なぜかそんな素敵な舞台のW主演の一角が自担だったそうなんですが。



ええええ~!!!!!!





たまげた。丈くん、そんな、そんなことできるの???
みゅ、ミュージカルよ???

宝塚の元娘役さんや世界のダイアモンド☆ユカイさんが出演されてる舞台の、しゅ、主演?????座長????


マ????



失礼なのは分かりつつ不安で不安で堪らなくて、
祈るような思いで観劇し始めました。



……そしたら。




藤原丈一郎という舞台俳優が、そこにいて。


強い、強い目をしていて。


腕を切られても

舌を裂かれても

必死の思いでもがく、

そんなリューン・フローが
彼の体に憑依しているようで。




たまらず終始号泣でした。

本当の本当に、かっこよかった。




プロの方々が集まったカンパニーのなかで、
最後の最後まで堂々としている彼がキラキラと輝いて見えました。


そして最後のカーテンコールでは最高のダイヤモンドスマイル。ダイヤモンド☆ユカイの横でダイヤモンドスマイル。

めっちゃ愛されてるやん座長さんたち。



ものすごくお仕事に真剣に向き合っている丈くんのことが大好き、
というのは前々から言ってたんですが、



これまで見たことないほど必死でがむしゃらで頑張っているのが伝わってきた気がしました。




それから、彼は苦しむ演技が上手い。

いい男には切ない表情が似合いますね!!


リューン・フローの葛藤や嘆き、絶望、全部手に取るように伝わってきたよ丈くん。



ちょっと心配していた歌も、そんなの杞憂だったってわかるぐらいとっても上手くて。


丈くんって、声量があまりない方だろうなって思っていたんですけど、


低くて難しいパートを自分なりに丁寧に丁寧に大切に歌う彼の姿が、頼もしくてたまらなかったです。



ファンは所詮ファンだから、丈くんがどんな過程を踏んでこの舞台を作り上げていったのか、その全てを知ることはできないけど。



座長として舞台にたつ丈くんのこれまでの努力と、大きな覚悟の片鱗を見せてもらえた、そんな気がしました。



死ぬほどかっこいいね、丈くん。



あなたがそんなに前に進んでいくなら、
まだまだ着いていかなきゃね。




 
カーテンコールでキラキラ笑う役者さんたちに、これからの元気をチャージしてもらっちゃったし、

ひたむきに頑張るあなたにこれからもついていこうと思いました。




それでは最後に。




リューン!!!カンパニー!!!!







また丈くんに元気になる魔法をかけてもらっちゃった。

リューン、どうか千秋楽まで駆け抜けていってください。